愛知の野犬でエキノコックス感染確認

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日本ではほとんど北海道にしか存在しないと考えられてきたエキノコックスが、愛知の野犬で複数認められたとのこと。

 

北海道以外で初…寄生虫『エキノコックス』愛知・知多半島で感染拡大 うつると重い肝不全も

 

エキノコックスは本来イヌ科の動物(キタキツネ、イヌ、ネコ、タヌキなど)に住みつく寄生虫で、イヌ科の動物には感染してもほとんど害がはありません。

 

一方、人が感染すると重い肝不全を引き起こし、ときに脳、骨、心臓などにも寄生することがあります。人への感染は、感染したイヌ科動物の便に含まれる虫卵を経口摂取することによって起きます。

 

イヌ科動物は薬で簡単に治療できるけれど、人に感染した場合は薬がなかなか効かず、手術で寄生部位を切除しなければならないなど、治療は困難です。

 

日本にいる寄生虫の中でもかなり厄介な部類に入り、これが本州の犬や猫に蔓延し出したら。。。と思うと危機感を覚えますが、キタキツネの6割が感染しているというくらい濃厚汚染地帯の北海道でも、人では年間数名ほどの発症のようなので、そう簡単に本州で人の感染例は出ないのではと思います。

 

それにしても徐々に南下してくるならわかるけれどなぜいきなり愛知なのか?たまたま北海道で生活してた犬が愛知県で野良犬化して、局所的に流行してしまったんでしょうか。

 

最近はインターネットのおかげで愛護団体の県をまたいだ譲渡も増えいているでしょうし、以前は風土病と言われていた病気が広範囲に拡散することが増えるのかもしれません。

 

とりあえず、今年の夏に北海道を旅行する予定なのですが、キタキツネがいてもうっかり手を出さないことと、生水を飲まないことを子供にも言い聞かせねば。

 

余談ですが。

 

だいぶ前にムツゴロウさんが東京のあきる野市にムツゴロウ王国を移転させたとき、地元で起きた反対運動の一因がこのエキノコックスでした。

 

王国の犬たちがごっそり東京に来る→東京にエキノコックスを持ち込むな!という主張です。

 

東京に来る前に駆虫薬を1回飲ませれば済む話なので、この主張に関しては、ムツゴロウさん気の毒に、と感じていたのを思い出しました。

 

 

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