猫の人工血液、宇宙で開発される!
動物病院が頭を悩ますことのひとつに、輸血問題があります。
外科手術や、貧血などの病気で輸血が必要となる場面は少なくないのですが、人と違って血液バンクがあるわけではなく、各病院が自力で血液を確保しなければなりません。
病院で飼っている動物の力を借りたり、飼主さんに呼びかけて協力してもらったりと、綱渡りで乗り切っているという動物病院は多いのではないでしょうか。
もしかしたらこんな状況を打破してくれるかもしれない、画期的なニュースが飛び込んできました。
開発に関わったのは中央大学の理工学部と、なんとあのJAXAです。宇宙ステーションの実験棟「きぼう」で、猫のアルブミンという血液中に含まれるたんぱくを作る実験が行われました。なんでも、宇宙の重力が少ない状態でたんぱくをつくると、きれいな結晶になって、その後の解析がしやすいんだそうです。
まさか宇宙で猫の人工血液の研究が行われていたとは思いもよりませんでしたが、壮大なスケールで開発された猫の人工血液、一日も早く実用化されることを願っています。