こんにちは。このサイトを運営している道草獣医です。
子育てしながら、町の小さな動物病院で診察している獣医です。
家族は夫と人間の子2人(2010年生まれ♂、2013生まれ♀)、猫(2012年生まれのアビシニアン風雑種♂)と犬(2018年生まれのノーフォークテリア♂)。
鳥も大好きですが、色んな意味で今は無理なので我慢の日々。いつかコミドリコンゴウを家族にお迎えするのが夢です。
目下興味のあることは、共働き家庭でいかに楽に楽しく犬を飼うかの追及、ペットの幸せな最期の看取り方、そして食肉をどう伝えるか、ということ。
まっすぐ獣医学の王道を突き進んできたわけではなく、興味があることに寄り道寄り道して今に至るため、自戒の念を込めて道草獣医を名乗っています。
人がやらないこと、見ようとしないことをあえてやりたい、見たいと思ってしまう性質があります。
獣医の仕事は大好きで、この仕事を選んで本当に良かったなーと思っています。診察室に軸足を置きつつ、これからも興味のあることにどんどん飛び込んでいきたいなーと思っています。
お時間ある方は自己紹介代わりに私の道草歴なぞ。↓
道草その1 世界中の動物を訪ねて
世界一周を目指す祖母に連れられ、中学生の時ガラパゴスへ。大学時代もバックパックの旅を重ね、アフリカや南米、中東など世界各国の動物たちに出会いました。
たくさんの動物たちの自然の中で生きる姿を見られたことは大きな財産です。
そしてそこで見た世界各地の人の生活から、人の道徳や価値観や幸せの形は様々だということを知識だけでなく体感したことは、その後のものの考え方に少なからず影響があったように思います。
訪れたことのある国
エクアドル、ケニア、タンザニア、マラウイ、ザンビア、ジンバブエ、エジプト、イエメン、レバノン、ボリビア、ペルー、コスタリカ、タイ、カンボジア、マレーシア、シンガポール、中国、韓国、香港、アメリカ、オーストリア、ハンガリー、スイス、イタリア
道草その2 牛の獣医さん修行
学生時代の夏休みは2年間北海道に通いました。1年目は牛やさんで乳牛のお世話を、2年目は共済で牛の獣医としての研修をしました。
元気に飛び跳ねてたオスの子牛も、さんざん出産して牛乳を提供してくれた優しいまなざしのメス牛も、最期は肉となるために出荷されるという現実を目の当たりにして、「肉を食べる」ということがどういうことか、かわいいとかわいそうだけでは済まされない、動物と人の関わりについて、深く考える機会になりました。
道草その3 北京で鍼灸修行
犬猫の獣医師として働き出して数年、ひどい腰痛とニキビに悩まされて痛み止めと抗生物質と縁が切れない生活だったのが、鍼灸と食事療法ですっかり治ったのをきっかけに、西洋医学以外の治療法に興味がわきました。
中でも中医学に魅力を感じ、鍼灸を学ぶなら中国でしょ!と言葉もわからないまま中国農業大学の獣医学部に乗り込み、附属病院の中医科で研修させてもらいました。
「病む」とはどういうことか、「治る」とはどういうことか、西洋医学とはまた違った視点でからだといのち全体を見ようという意識が生まれました。
道草その4 某ペット雑誌の電話相談室に勤務
わかっているようで全然わかってなかった飼い主さんの本音が聞けたとても良い経験でした。
患者さんたちは言いたいこと聞きたいことを診察室でぶつけることが十分にできていないということを痛感させられました。
それまで診察室ではまず話すことに意識が向いていたのですが、相談室では「聴く」ことがメインでした。話すうちに答えを出していかれる相談者の方の姿に、「聴く」ことの力を感じました。
道草その5 獣医大学で研究員
分子生物学が好きだったので、獣医大学の研究室で研究の仕事にも携わりました。
患者さんにお願いして犬のうんちを集めて腸内細菌の解析をしたり、動物の真菌症の遺伝子診断にも関わりました。
DNAという視点から見る命の不思議に魅了されました。
次はどこへ向かうのやら、私自身もよくわかりませんが、いつも自分が面白いと思っていることをできて幸せだなあと思っています。
最後に、私の好奇心の対象となり、家族となり、文字通り血肉となってくれる生き物たちに、感謝と畏敬の念を捧げつつ!
道草獣医